「ミリィの厨房へようこそ！」
第１５回
ミリィ「皆様ようこそ！ ミリィの厨房のコーナーへっ！
えー今回は、作者いわく『鶴橋に焼き肉を食べに行くので、かわりのゲストを向かわせる』ということだそうです！ 人生ナメまくってますねー！
けれどもまあ、ゲストの方に罪はありません。今回も元気に行ってみましょう！
……あ、そうこう言っている間にどうやらいらっしゃったようですねー。
それではゲストの方！ どうぞ！」
スターゲイザー「来たぞ」
ブ ゥ ッ ！！
ミリィ「……っちょっ……!? おじ……!? ゲストって……!?」
スターゲイザー「行けと言われた。ゆえに来た。それだけのことだ」
ミリィ「いやあのっ……！ 普通ここってケインとかキャナルとかが来る所なんじゃあ……？」
スターゲイザー「不満か」
ミリィ「虫を見る目はやめて虫を見る目は！
い……いやあのけど、あたしたち敵対してるわけだし、それにここ、料理……の話をするコーナーで……」
スターゲイザー「承知だ。この場で争うつもりもない。始めるぞ」
ミリィ「……え……え……ええええええええええっと……はい。
そ、それじゃあ今回も元気に……行……けるといいなぁ……」
●ホワイトソースの作り方で
1 バター(大さじ3)で小麦粉(大さじ4)を弱火でポロポロになるまで炒める
2 火からおろし牛乳(2cap)を入れる
3 2を強火にかけ混ぜながら暖め、とろみがついたら弱火 で、いためる際に 火力はガス台で一番弱くしているのですが焦げてしまいます。
どうしたら良いんでしょうか？ （boido）
スターゲイザー「死を以て償え」
ミリィ「ちょっ……!?
そーじゃなくてっ！ 焦がした責任の取り方じゃなくて料理の相談っ！ りょーりのそーだんっ！
どーしたら焦げさせずにホワイトソースをうまく作れるかって話だからっ！」
スターゲイザー「なら最初からそう言うがいい。
道具は間違っていないか。鍋かフライパンは厚手でなければ焦げやすいのは必然。
箸で混ぜているなら愚の骨頂。慣れぬうちは泡立て器を使え。
手順は間違っていないか。
バターが泡立って来てから粉を入れているか。
素材が同じでも手順や投入の機を見誤れば全ては無に帰す。それは料理であろうと他の事だろうと同じ」
ミリィ「……答えてる……答えてるよこのひと……」
スターゲイザー「電子レンジがあれば炒める行程はそちらで処理しろ。
１センチ立方程度に切ったバターにふるった粉をまぶし、バターが溶けて粉と馴染んだ時点で一度取り出し、泡立て器で混ぜろ。
もう一度レンジにかけて、煮立って倍程度になれば行程は終了だ」
ミリィ「親切補足までッ!?
……ひょっとしておぢいちゃん……料理……得意……だったりする……？」
スターゲイザー「我が遣わされた意味を考えよ。答えは必然」
ミリィ「……そ……そぉなんだ……」
●「冷蔵庫に冷ご飯がたまって困るねん」という時におススメなレシピ。
・お手軽中華風雑炊の作り方・
１、冷蔵庫の中の冷ご飯を鍋に入れて水を適当に入れる。
２、沸騰するまで何となく見てる。
３、吹きこぼれそうになったらツナ缶の中身を投入。
４、ちょっと寂しい時は冷蔵庫の適当なおかず（佃煮とか味付け昆布とか梅干とか鮭とか、ご飯と合うものなら大抵イケます）
５、好みでラー油とか入れて、卵を入れてひと煮立ちさせたら完成☆あればネギを載せると彩りもよろしいですね。
冷蔵庫の中の冷ご飯を処理する方法としてポピュラーなのはチャーハンなどの「炒め系」かと思いますが、雑炊にすると洗い物が楽チンなんですよ〜ｖ
もちろん、味も結構美味しいと思います。
ツナ缶に結構なダシが含まれてるので、特に味付けの必要もないのです。
（ただ、イカナゴの釘煮を入れる場合はラー油必須です。甘くなりすぎてしまうので）
作るのも片付けも楽なこの雑炊、冷蔵庫の冷ご飯処理に困った時に是非お試しください。
（ニマ）
ミリィ「…………………………」
スターゲイザー「…………………………」
ミリィ「…………………………」
スターゲイザー「何ゆえ無言で私を見る」
ミリィ「あ！ いや！ 今回も答えるのかなー、と思って！」
スターゲイザー「答えるのはかまわんが、ここはお前の名を冠した場。
ならばお前が律するのが道理」
ミリィ「そ……そーね……
なら……
これを中華風、って言っていいのかどうかはともかく……
ごはんの残りを有効利用するには雑炊ってのはいいわよね。
消化にもいいから軽食夜食にも最適だし」
スターゲイザー「だが心せよ人間よ。
米飯がどれほど水分を吸収するのかを。
米を入れる機も水からか沸騰してからかによって食感も吸水の度合いも変わる」
ミリィ「基本は水＋ご飯＋塩分 なんで、それにどんな具を加えるかによってバリエーションは無限大っ！
けどやっぱり卵は外せないわよねー」
スターゲイザー「慣れぬ間は、具の種類をあまり増やさず、具ごとの特徴を知ることに専念しろ。迂闊にあれもこれもと入れるとバランスを崩すことになる」
●先日友人から聞いたのですが……
カレーを作る際、キャベツを丸ごと入れ、キャベツが溶けるまで煮込むと、大変コクのあるカレーが出来るそうです。
ただ、キャベツから出る水分を考えて作らないといけないそうで、ちょっとコツが入りそうですが……
（葉月みう）
ミリィ「作者もよくやるらしいわよ。
さすがに一人暮らしなんで、丸ごとひと玉ってわけじゃあないけど、スライサーで千切りにして入れると短い時間で溶け込んでくれるとかなんとか言ってたわねー」
スターゲイザー「忘れるな。この時にキャベツの芯も一緒にスライスしろ。葉野菜としての甘みはそこに凝縮されている。
だがこの場合、焦げ付きやすくもなる諸刃の剣。火力は弱くし、こまめに鍋をかき混ぜろ。
どうした。なぜ泣く」
ミリィ「……いや……なんていうか……
日頃死闘をくりひろげてる相手に真顔でキャベツの芯のことを力説されると、なんだか急にもの悲しくなって……」
●お菓子を使った簡単に出来るおかずです。
耐熱性の大きなお皿になるべく薄くスライスしたサラダ玉ねぎをのせます。
その上に、荒く砕いたポテトチップスを散らします。
さらに、生クリームをくるっとひと回し。
最後に、ピザ用チーズをぱらぱらとふりかけます。
塩・コショウはお好みで。
後は、上にのせたチーズが溶けるくらいまでレンジかトースターにかければ完成です。
以前母の友人から教えてもらってレシピですが、結構おいしいです。
個人的には、青のり味のポテチが美味しかったです。
コンソメのポテチは好きなのですが、このレシピにはあんまり、な気がします。
冷蔵庫になくても、生クリームがあるとないでは味が大きく変わるので、是非試してみてください。
（紺野 葵梨）
スターゲイザー「ほう……生クリームが入るとは興味深いな。
一度試してみるか」
ミリィ「試すんだ!?」
スターゲイザー「当然だ。でなければ何のための料理コーナーか。
生クリーム抜きであればある程度味の想像もつくが、不確定要素が入ると途端にこうも予測不能となるとはな」
ミリィ「……あの……試すって……まさか……自分で生クリームホイップしたり……？」
スターゲイザー「無論」
ミリィ「ダークスターの中心核で？」
スターゲイザー「？ いや、それはありえん。
やるなら当然キッチンでだろう」
ミリィ「そ、そーよね……いやそれはそれで想像しにくいんだけど……」
●＝世界最強＝
この言葉が嫌いな男はいないと思います。
たとえば、世界最強の戦士。
たとえば、世界最強の魔法使い。
たとえば、世界最強の『アルコール飲料』ッ!!
そんな前置きで本日ご紹介するのは、アルコール度数96％を誇る世界最強の酒『スピリタス』で、ラベルに曰く「蒸留を繰り返すこと７０数回、純度を極めたポーランド産ウオッカの雄」！
このお酒、見た目は無色透明でも、臭いはまるで保健室。口に含めば舌が死に、飲めば喉が炎症を起こします。
スピリタスをグラスに入れ、ツーンと染みるアルコール臭を甘受しつつ口に含むと、気化作用によって熱が発散され、一瞬の清涼感が口中をそよ風の如く流れますが、その0.03秒に訪れるアルコールの刺激で
「痛ッ、熱ッ、痛ッ、助ぅっ……ッ!!?」
と、いった感じの激痛が、口を、舌を、喉を、胃を蝕み、痛みが過ぎ去った後には甘みにも似た後味が口の中を通り抜ける。
と、ネットのレビューにはありますが、実際に飲むと『細胞が死ぬ』際に発生する痛みの印象しか残りません。
そんな『火気厳禁の危険物』を誕生日プレゼントで貰いました。５人に５本ほど同時に、薄ら笑いを浮かべられつつ。確実に嫌がらせです。
さてそこで相談です。
私の部屋の窓際に、未開封のスピリタスが『750ｍｌ×３本』ぐらいあるんですが、どうするんだよ、コレ……
……ミリィさん欲しい？
このお酒なら、制御版にこぼしても『そのうち蒸発する』んで、キャナルさんも怒んないで済むと思うだけど……あのコンピュータなら酔うかも。普通に。
てなワケで、コイツの素敵な消費方法をお願いします。
（匿名君）
スターゲイザー「参考までに。
薬局で売っている消毒用アルコールのアルコール度数はせいぜい70〜80％だ」
ミリィ「うわぁ。
あたしもこのお酒の存在は知ってるけど、手を出したことはないわねー」
スターゲイザー「カクテルの度数調整や香りづけに使うのが基本だ。
一度開封したら早目に消費すること。窓際に放置はせず冷暗所で管理しろ」
ミリィ「お酒って基本的に、変質させないように冷暗所に保管するけど……
コレの場合、変質以前に、へたに中の温度が上がると、気化したアルコールの圧力でビンが割れたりするんじゃないか、って気すらするわねー……
ちなみにあたしはアルコールだとビールが好きなんだけど……そっちは？」
スターゲイザー「コニャック」
ミリィ「……あ……ふつーだ……」
スターゲイザー「なぜ落胆する」
ミリィ「……や。甘酒とか言ってくれると面白いかなー、なんて期待をちょっと……だからっ！ 虫を見る目はやめてってばっ！
と、ともかく今日はありがとーございましたっ！」
スターゲイザー「うむ。また来る」
ミリィ「また来るんだっ!?」」
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