「アメリア相談室」
第１５回
●取り敢えず初めまして、眞夜という人です。
今回お二方に相談したい事とは……アニメ好きの友の事なのですが。
前置きをおきますと私も「スレイヤーズ」を初めとするアニメ等を広範囲に展開してるつもりです。
しかし……ここで本題なんですがその友人達と語る事が出来ないんですよ。
一番分かりやすい例・理由をあげますと「自分はスレイヤーズが好きだ」しかし「周りに同じ人がいない」というわけなんです。
そうするとなにかそれ関連で嬉しい事があっても語れずに胸に喋りたい衝動と強要は出来ないという自制心が渦巻き葛藤となる訳で。
世界各地を旅するお二方(+α)ならその地その地で色々な人に会うと思います。
なのでこの状況を打開出来るような策をなんとかご享受できませんかね？
因みに呪文で相手にスレイヤーズを体で憶えさせるというのは無しですからね。
（眞夜）
アメリア「まずは友達の好きなものを好きになること、ですねっ！」
リナ「え？ 自分の好きな作品を相手にすすめる、っていうんじゃなくて？」
アメリア「もちろん最終的にはそこに行きますけど、最初からただおすすめしただけでは、相手が重荷に感じてしまうこともあります。
友達のおすすめ作品を知れば相手の好みもわかりますし、今までにノーマークだった面白い作品に出会えるかもしれません。
そうやって、お互いの好みに共通のものがある、という、ある程度の信用関係を築き上げておいてからおすすめすれば、相手も相談者さんのおすすめを受け入れやすくなるでしょうし」
リナ「なるほど。
あ、言うまでもないけど、友だちにおすすめの本とかＤＶＤとかを貸す時は、一気に貸さずに少しずつ、ね。
ものっそい分量のモノを一度に渡したら、相手が重荷に感じて手をつけなくなっちゃうこともあるから」
●アメリア様、リナさん、恋の相談です。
いままでずっと気づかないフリをしていたんですが、最近、理性がきかなくなってきてしまいました。
その人は、セイルーンという大きな国の姫君で、私とは身分がとても違います。
すんでる世界が、ぜんぜん違うんです。
相手は私のことなど眼中にも無いでしょう。
この思い、伝えることが出来るでしょうか……
どうか、お願いいたします！
（匿名WW）
アメリア「そうですか……そんなに姉さんのことが……」
リナ「いやあの。まあいいや。
で、アメリアのお姉さんってどんな人なの？」
アメリア「そうですね、一言で言うと……決して自分を曲げない人、ですね。
ちゃんと誇りは持っていますけど、それは王族としてのではなく、自分自身としての誇りですから、身分の違いなんてことには全然頓着しませんし」
リナ「へー。立派な人じゃない」
アメリア「もちろん、欠点が全くないわけじゃあありませんけど、わたしにとってはいい姉さんです。
考えてみたらわたしたちの母も庶民の出ですし、姉さんもそういう性格の人ですから、相談者さんにもひょっとしたら、可能性はあるかもしれませんね。
姉さんが帰って来たら相談者さんのことは必ず伝言させていただきますっ！」
リナ「うまくいくといいわね」
●ずーっと好きな人がいます。
クールで無愛想な人でしたが、素敵な方で一目惚れ。
その方が願いを成就し、幸せになる瞬間を一目見たいと思い、某巨大あとがきでの「考えてはあるよ」の一言を 心の頼りに これまで15年の長い年月、ずっと見守り続けてまいりました。
消息を知りたいが為に某書を買い続け、LD、そしてDVD-BOXを購入し……。
それはそれで幸せな日々でしたが、私自身の年齢と 家族等の周囲の白い目がそれを許さなくなりつつあります。
リナさん、アメリアさん、このまま周囲にあわせ、彼を忘れるべきなのでしょうか？
それとも自分の心に忠実に墓場までこの気持ち(と、本とDVD)を持っていく覚悟をすべきなのでしょうか？ どうか、お導き下さいませ。
（かしむ）
アメリア「あなたの気持ちは年齢と周囲の目とで折れてしまうようなものなんですかっ!?」
リナ「お。なんかいきなりテンション高いわねアメリア」
アメリア「わたしもまたっ！
正義を愛するあまりの心と行動を、親戚や高官たちから『さすがにそれはいかがなものかと』とか『もう子供じゃあないんだし』とか『木登りはちょっと』とか言われます！」
リナ「言われるんだやっぱり。」
アメリア「けれどっ！ まわりの人がどう言おうと、わたしの正義を愛する心は、決してゆらぎも変わりもしませんっ！
……もちろん相談者さんの気持ちというのは、決して変えてはいけないもの、というわけではないでしょうけれど」
リナ「年齢やまわりの意見で自分の気持ちを変えるってのも変だけど、覚悟をしないと自分の気持ちを保ち続けられない、ってのも変な話よ。
ま、バランスは取りつつ自分の心に正直に、ってことでいいんじゃないの」
●友人からリナさんより危険、と言われました。
ただちょっと、
「誰かの不幸な姿を見ているとなんか心が朗らかになると言うか、胸の奥にポッと暖かいものが燈ると言うかそんな感じで。」
と言っただけですが、こんな私は病気でしょうか。
人間そんなもんだと思いましたが。
（いつでも憂鬱）
リナ「どーなんだろ。これ」
アメリア「状況にもよります。
悪がその報いを受けたのを見て満足感を得るなら正義の徒ですが、他人の幸せを見て腹が立つようなら悪の入り口！」
リナ「もしも、他人が不幸なら幸せ、他人が幸福なら不幸せ、って感じるなら、確かにヤバいわね。
自分と相手を上下に置いて比べることでしか自分の幸不幸がわからないってのは、つまり自分の芯がないってことだし。
このタイプって、不幸、というか満足できない人生歩みやすいのよねー」
アメリア「でしょうね。
まわりが不幸でなかった場合、自分が幸せになるにはまわりを不幸にする必要がある。
けれどそんなことをすれば結局自分が嫌われて不幸になるわけですから。
万一相談者さんがこのタイプなら、そういう方向性ではない、自分なりの喜びや幸せを探すことをおすすめしますっ！」
●お客様センターに勤めております。
機器の操作の仕方も案内するのですが、なぜ皆さん「取扱説明書」を開かないのでしょう？
手元にあるのに開かずに電話して聞いてくる。
自分で調べて分らなかったときのためにうちの部署があるんじゃないのか？！
それが証拠に私たちも取り説見て説明するだけだぞ？！
そこまで考えることを放棄したいのか？！
あの分厚い本はただの資源の無駄か？！
この前「ソフトをインストールして動かない。」といわれたのであれこれ調べた挙句まさかと思い動作環境調べたら……
スペックまるっきり満ちてね〜でやんの。そりゃフリーズするわ。
挙句「これでＰＣが壊れたどうしてくれる？！」
いや、取り説１Ｐに動作環境かいてあるけど……。
これはクラゲ頭計画の現象なのでしょうか？
この国はこのままでいいのでしょうか？？？
（夕羽）
リナ「アレな人ってゆーのは、どんな時代どんな世界どんな場所にも絶対いるのよッ！」
アメリア「リ……リナ？ どうしたんです突然……？」
リナ「……いや……以前にも、お客さんがえらそーだ、って感じの相談があったけど……
こーゆー相談聞くにつれて、アメリアやガウリイたちと出会う以前に、あちこちで出会ったいろいろアレな依頼人たちのことを思い出して……つい……」
アメリア「どんな人にでも優れている部分とそうでない部分というのが大なり小なりありますから。
仕事はできるけれど人間関係に気が回らないとかその逆とか。身体能力は高くても説明は受け付けないとか魔力は高くても性格破綻しているとか。
……ただ、その優れていない部分とおつきあいをしなければならないのは、運が悪い、としか申しようがありませんね……」
リナ「……アメリア……今、サンプルとしてあんたが挙げた中にちょっと聞き逃せないのがあるんだけど……」
●こんにちは。私は一人暮らしをはじめて６年経つのですが、『料理のレパートリー』がなかなか増えません。
というのも、あまり『食』について興味がないからです。
けれど、自分が食べた物が自分の身体を作るのだから、日々口にする物についてはよく考えなければいけないことも解っています。
しかし、作るまでの気力は出ず、いつもできているお惣菜を買ってきてしまいます。
このままでは、恥ずかしくて結婚もできません！
どうしたら『食』興味を持ち、料理をしようと思えるようになるのでしょうか。
（みずき）
リナ「そこはやっぱり、料理に自分なりの楽しみを見つけることね」
アメリア「自分なりの楽しみ、ですか」
リナ「そ。もちろん味の追求でもいいんだけど、『なるべく安い材料費』って方向でもいいし、『いろんな素材を試してみる』でもいいし『調理法の違いによる味の違い実験』でも良し。
ゲーム感覚、実験感覚で自分が面白いと思える部分を探して、そこから入る、っていうのが一番でしょーね」
アメリア「そうやって入っていければ、あとは少しずつバリエーションをひろげる、ということですね」
●僕はスレイヤーズを最近同じ部活の友人Ｍさんから借りて知りました。
ちなみにＭさんと同部員Ｏ君は昔からスレイヤーズのファンで、よく二人で盛り上がっていました。
そして二人に便乗する形で本編を読み、見事はまりました！
……と、ここまでは良かったのですが、ここで困った問題が一つ。
あまりにスレイヤーズ談義が白熱しすぎて部活動の活動時間がなくなってしまうのです！
一応僕も部長という立場なので止めなければならないはずなのですが、ついついその談義に加わる始末……。
４月には新入生勧誘で催し物をするため、時間がないのに……。
どうすればいいでしょうか……？
（五十嵐るの）
アメリア「作者の人に聞いたんですが、締切前になると、以前に雑学の本で読んだ、昔のえらい人のことばを思い出すそうですっ！」
リナ「へー。どんな」
アメリア「いわくっ！ 『時間がないのではない。時間を失いすぎたのだ』！ だそうですっ！」
リナ「……あー……そりゃあの作者には痛いわ……」
アメリア「そもそもどんな部かも書いてない以上、わたしたちから言えることはただ一つ！
つまりっ！
なんとかがんばってくださいっ！」
リナ「……ってもまあ、この回答が発表される頃には以下略」
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