「アメリア相談室」
第１８回
●ついに相棒のiPodさんを無くしてしまいました。
洗濯機に入れちゃったり4、5回落としてカドとか取れかけていましたが……遂に無くしてしまいました。
このうっかり・他力本願な性格だけはなんとか直したいです。うぅ。
出てくればいいなあ、でもそんな訳ないよなぁ、みたいな最大公約数的なことばかり考えています。
（トキ）
リナ「アストラルサイドからの探索をすれば見つけられ……」
アメリア「あの、相談者さんは魔道士じゃないと思いますよ。それができるならもう見つけてらっしゃるはずですし」
リナ「そりゃそーか……ところでiPodさんってどーゆーものなの？」
アメリア「さあ……？ 文面からして、洗濯してはダメで、カドがあって、相棒というからには何かをしてくれるもののようですけど……」
リナ「ちっちゃいゴーレムとか、そんな感じかな？」
アメリア「かもしれませんね。ということは、ええっと……この場合……
だいじょうぶです！ おたがい生きていれば、必ずまた会える時が来ます！
……とかいうコメントが正解ですねっ！」
リナ「あるいは、
iPodさんはあなたの心の中で生きている。
ってところね」
アメリア「お亡くなりになってるじゃないですか。それ」
●先日、弟夫婦に待望の長女が誕生しました。名前で悩んでいる弟に「リナって可愛い名前だよね」と囁いたところ、姪は本当に「りな」と命名されてしまいました。
それは、まあ、いいんです。強く賢く、逞しく、ドラゴンが踏んでも壊れない位元気な子に育ちそうな気がしますから。
問題はこの姪に何時、リナ・インバース嬢の存在を明かすかということで……。
あまり早いとなんかトラウマになりそーな気もして、伯母は悩んでいます。
アメリア姫、どうかお知恵をお貸し下さい!
（ゆかり）
アメリア「取り返しのつかないことというものはあります。」
リナ「ちょっと待てぃ」
アメリア「けれどそう悩むこともないと思います。
リナ、というのは他にもある名前ですので、そちらが由来だと言い張ればいいわけです。
たとえば……作者の人に調べてもらったところ、そちらのヤマガタケンという所に、リナワールドという、ちょっとこわい想像をしてしまう名前の遊園地があるようなのですが、そのあたりが由来だと主張すれば問題ありませんっ！」
リナ「はっはっは。アメリア、ナイスアイデア！ ところでこのあと、ちょっと話があるんだけど、裏まで来てくれる？」
●アメリアさん、リナさん、初めまして。
こうゆう状態はどのように回避すればいいのでしょうか？
ある日に、おばさんが来たんです。
なんだろう？と思いながら玄関越しに話してみました。
「何でしょうか？」
「わざわざごめんなさいね。あまり時間はとらないから。」
そう一言おばさんは言ってきて、本題に入っていきました。
その内容とは、「神様を信じましょう」と、いうものだったのです!!
冗談じゃないっ！！と思い、断ろうとしたのですが、うまく断る方法が分からなかったのです。
どうゆう風にうまく断ればいいのでしょうか？
追伸；結局終わったのは３０分ほど過ぎたころでした。
（アスラ）
リナ「フツーに『今ちょっといそがしいんで』でいーんじゃない？」
アメリア「作者は以前、原稿で追われている時にこの手の訪問を受けて、『幸せについて考えたことがありますか？』と聞かれ、
『とりあえず、こっちがやたらと忙しい時に長々と神様の話をされるのは不幸だと思います』と言ったら帰ってくださったそうです」
リナ「神サマを信じて心の拠り所とか生活の規範として、より良く生きようとすることはいいことだけど――
いーかげんな生き方をする言い訳に神様をダシにしたり、ましてや教えの押しつけとかは、むしろ神サマへの冒涜だと思うんだけど、そのへん巫女をやってるアメリアとしてはどーなの？」
アメリア「心の支えと甘え、布教と押しつけの線引きはむずかしいところがあるとは思いますけど、教えをひろめる方は、相手の気持ちや立場というものに思いやりを持たなければ意味がないことは確かでしょうね」
●とっても強いお二人に相談があります。
最近、日本もぶっそうになっており、私自身も変質者に追いかけられたり、あとをつけられたりすることがあります。
お二人のように、霊王結魔弾や、ドラスレなどの得意技があればいいのですが、私を含めた普通の市民は身を守る手段がありません。
最強のお二人にから見て、弱き者たちが身を守っていくためには何が大切だと思われますか？
どうぞよろしくお願いします。
（ねこ）
アメリア「……うわぁ……あとをつけられたんですか…」
リナ「それは……キツいわね……
護衛を雇うとか、現地の警備兵――そっちじゃ警察っていうんだっけ？ そこいらへんに相談してみるとか」
アメリア「作者の人に聞いてみると、
『まず第一に、相手を刺激しすぎないこと。
相手の首根っこを一発で押さえ込むことのできる材料がない限り、へたに刺激すると相手の行動がエスカレートする可能性がある。
通報が基本だが、警察は法律上、あきらかな刑法上の侵害行為がないと動けないので過度の期待はできない。
ストーキングなどの行為があったことを示すものは、つい気持ち悪くて捨てたくなるが、証拠品として必ず保管しておくこと。
電話のたぐいは必ず録音し、かかってきた時刻を記録。
あと、ケータイはうまく活用すれば、最強に近い防犯および証拠保存グッズになり得るので常時所持をおすすめ。
ただし、道を歩いている時にイヤホンで音楽を聴きながらケータイでメールというのは、自分は今スキだらけです、と言っているようなものなので絶対やらないこと』だそうです」
●アメリアさん、リナさん、聞いてください。
最近お腹も減ってないのにモノを食べたくて仕方ないんです。
胃のほうはもういっぱいと言っているのに、何となく口がさみしく、食べてしまうのです。
私はリナさんのように食べても太らないといううらやましい体質ではないので このままだとなし崩し的に太ってしまいます。（泣）
かといってタバコなんかも煙いからイヤです。
何かいいアドバイスをください。お願いします。
（食欲魔人）
アメリア「ドリンクなら、やっぱり栄養……そっちの世界だとカロリーって呼ぶんでしたっけ、カロリーのない水やお茶、ですね。
ただしこれだと、口さみしさをどれくらいまぎらわせることができるかは疑問ですけど……」
リナ「そっちの世界じゃあ、わざと栄養を抜いたノンカロリー、ローカロリーの食べ物っていうのがある、って聞くから、ノンカロリーのガムを利用する、って手もあるわね。
噛み続ける、って動作で、少しずつでもカロリーを消費し続ければいいんだし」
●アメリア様アメリア様！相談です。
14歳、男の子は生意気盛り。
我がクラスにはリナさんくらいに傍若無人な輩がたくさんいます。
女の子だったらリナさんみたいにかわいげあるものを、野郎じゃただただうっとーしいだけです。
注意するのはめんどくさい、というか空気嫁な行動なのでできません。
どうすればやつらから気がそらせるでしょうか。
（匿名ｗｗ）
リナ「おとなしくさせるのは無理だと思った方がいーわね。その年頃の男ってのは、生き物としてそーゆーふーにできてるんだから」
アメリア「……生き物として、って……人間未満の扱いですか……？」
リナ「いや。人間が生き物である以上、わりとどーしようもない部分、って意味。
成長過程には必要なことっぽいから、止めるんじゃなく、相談者さんが言った通り、他のことに気をそらしてやるしかないわね」
アメリア「他のこと、って？」
リナ「んー……
気をそらせるものを見つけるには、仲間うちの雰囲気、はやっていること、構成メンバーの性格とか、いろんなことがからんで来るから、一概にコレとは言えないわねー」
アメリア「つまり、その『男子の気をそらせる何か』は、結局、相談者さんが見つけるしかない、ということですね……」
リナ「役に立たないアドバイスで悪いけど、結局はそーゆーことね」
●初めまして、リナさん、アメリアさん。
どうにも口べたで困っています。
リナさんは口で右に出る者はいないと言われるほど達者なようですし、アメリアさんもかなりの駆け引き上手。
（そういえば、もしもお二人が舌戦を開始したらどちらが勝利するのでしょうか……？）
どうしたらお二人のようになれるのでしょうか。教えて下さい。
（みちる）
リナ「んー……どう、って言われてもなー……特に何かを練習したおぼえぼないし」
アメリア「私は帝王学の一環で、演説の基本なんかは教えてもらいましたけど、普通の会話でどうしたらいいか、というのは習ってませんから……
作者のひとも、文章で書くぶんにはともかく、しゃべるのはあんまり得意ではないらしいですよ」
リナ「アガっちゃうのか声が小さいのか相手に上手く伝わらないのか、口べたにもいろんな方向があるけど――
基本は、相手が何を知っていて何を知らないか、相手の価値観なんかをざっとでもいーから想定した上でしゃべること。
あとは場数を踏んで慣れること、くらいね」
●アメリアさん、リナさん初めまして。
結婚８年目の主婦です。
最近スレイヤーズにハマった妻に対して、夫が冷ややかです。
『そーいうのは、卒業したって言ってたくせにー』
『腐女子の血ってのは、何年経とうと消えたりしないんだよ(笑)』
ちょっと待て、三十路に『腐女子』は使わないだろうと。
そもそも、昔からＢＬ趣味は持っていません。
不惑の歳の夫は、ガンヲタを卒業する気は無いのにー！
それを妻が咎めたことなど、一度も無いぞー！
何か悔しいので、夫を言い負かすことはできないでしょうか。
（紅掛 花色）
リナ「これは取引あるのみねっ！」
アメリア「取引、ですか？」
リナ「そうっ！ 今度言われたら、『じゃあ私も今度からあなたのガンヲタをからかってもいい？』って返すのよ。
ここでポイントは、『からかう』ということばっ！ 間違っても『責める』とか『文句をつける』とかいう言い回しは使わないことっ！
『あなたが軽い気持ちでからかっているだけだということはわかっているけど』という部分をにおわせるのよっ！」
アメリア「あるいは、『これの作者もガンダム大好きらしいよ』とか言えば何もおっしゃらなくなる気もしますね」
リナ「……あー……ありそう」
●近所に猫がよくたむろしているのですけど近寄ると逃げてしまうのです。
やはり逃げ道を塞がないとダメなんでしょうか？
盗賊殺しと呼ばれているリナさんはどうやって盗賊の逃げ道を塞いでますか？
ぜひ極意を教えてください。
（堕天使）
リナ「……あたしにそーゆーアドバイスを求めるってことは、猫を殲滅してカリカリとか奪う気なわけ？」
アメリア「なついてほしいなら、強引に距離を詰めすぎないこと、急な動きや大きな声は御法度、というところですけど……」
リナ「ちなみにあたしは、基本的には相手の逃げ道は残してるわ。
人数的にあたし一人じゃあ包囲戦はできない、っていうのもあるけど、相手に心理的な逃げ道――つまり、『いざとなったら逃げられる』『ひょっとしたらまだ逆転できるかもしれない』って部分を残しておかないと、死にもの狂いになった相手から、予想以上に手痛い反撃を食らうこともあるから」
●お二人は思春期で恋している頃だと思いますが、
私は結婚願望はやたらと強いですが、恋心やときめきというのがどんなものだったか忘れてしまいました。
どうしたら思い出せますか？
実はリナさんみたいな人がわりかしタイプです。
（刃心）
リナ「こ、恋心!?」
アメリア「忘れた記憶、というのならともかく、忘れた気持ちを思い出す、というのはむずかしいですね……」
リナ「あ、そうだ！ 吊り橋効果ってあるじゃない！
命の危機に面した時のドキドキを恋いだとカン違いすることもある、って話！
つまりっ！」
アメリア「ダメです。全然ダメです。」
リナ「えー……」
アメリア「リナみたいな人がタイプということでしたので、リナに萌え媚びをやってもらう、という手段もちょっと考えたんですけど、気持ち悪いので自己却下しました」
リナ「気持ち悪いとか言ったッ!?」
アメリア「相談者さんはたぶん、萌え媚びに走らないリナが好みなんでしょうから、やっても意味はないでしょうし。
こればっかりは、相談者さんの心の問題ですから、私たちにどうにかできるものではありません」
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