作者インタビュー ＸＩＩＩ
『今、時代はシルフィール!? 〜ほとんどスレイヤーズＱ＆Ａ〜』ちょい読み
初出：『ＢＬＡＳＴＥＲ！ Ｖｏｌ．１３』（２００９年８月発行）
民木 ああ、それと今回はわざと質問を内容別に整理したりはしてません。
なので、同じ質問が何度か出てくることがあります。あと、過去に出た質問もあえてそのまま残してあります。どちらもいちおう理由あってのことで、サボっただけではないのでご了承ください。
神坂 編集方針というやつですね。了解っス。
民木 ではさっそく最初の質問。と、いきなりその既出質問ですが
「ガウリイのお兄さんはいつどうして亡くなったのでしょう？ また、他の家族はご健在なのですか？」
神坂 ガウリイの兄が死んだのは、昔いろいろあって。
他の家族は皆さん一人一人の心の中で生きてます。
民木 ……。
神坂 まじめに答えると、家族は死んでる人もいるし、生きてる人もいますが、きちんとした設定とかは考えてません。
民木 少なくとも兄とおばあちゃんは既に死んでるって前回言ってましたね。
「リナとガウリイの二人旅のときはお金はどちらが管理しているのでしょうか？」
神坂 当然リナですけど、何かあったときのために、ガウリイの服とかにもこっそり縫いつけてあったりします。
民木 ガウリイ本人は気付いてないんですね。
神坂 「今日はなんだか身体が重いなあ」とか言ってるんでしょうね（笑）
民木 「新装版『セレンティアの憎悪』のあとがきで『書き直したい部分がある』と言ってましたが具体的にどの部分ですか？ やっぱり、暴走ルークのとこですかねぇ？」
神坂 いえ、もうそこかしこに。場合によっては構成レベルから。
民木 それは１巻から全てってことですか？ それとも『セレンティア―』に特にその思いが強いと？
神坂 いや、新装版のあとがきは３冊ずつまとめて書いてましたし、たまたまその巻だったというだけで、『セレンティア―』に限った話ではないです。
民木 「アニメスタッフに渡したズーマの過去設定は全て消化されていましたか？ またどこからどこまでが先生の伝えたところなのか言える範囲でお答えいただけると」
神坂 まあ、作品に落とし込みにくい設定だったんで、アレンジは加わってましたってことで。いちおう『りーでぃんぐ』にズーマはこんな設定だったんだよっていうのは載ってるんで、それとアニメ版を比べればどう変わったのかはわかると思います。
民木 とゆーわけで、みんなこれが出る頃には発売中のはずの『スレイヤーズりーでぃんぐ』を買って読んで、同じくＤＶＤがリリース中のアニメ『スレイヤーズEVOLUTION-R』も観てくださいねってことで。
神坂 くうっ、なんという宣伝文句。犬か!? 会長さんはメーカーの犬か!?
民木 大人になったと言って（笑）
民木 「結界の外に魔族はいるんですか？
レッサーデーモン程度なら自然発生していそうなんですが、中級魔族以上（ゾロムクラス以上？）の自力で実体化できる魔族とかはいるんでしょうか？
いたらいたで神族にたこ殴り状態にされてそうな気がしますが」
神坂 結界の外にも魔族はいます。結界内に比べるとかなりレアな存在ではありますが。たぶん結界の外だとセイグラムでも大ボスくらいの扱いになるんじゃないでしょうか（笑）
ただ、神族といっても残った３竜王しかいなくて、下級神族っていうものは存在しないので、神族にタコ殴りされるっていうことはないですね。
民木 「『神封じの結界』の東側は効果がなくなっているようですが、そこから神族が攻めてくることは無いんでしょうか？
人間が外に出るのは現在は無理があるような発言が、以前巨大あとがきか何かであったと思いますが、逆はどうなんでしょうか？
来たとしても魔族が陰ながら頑張って（？）防いでいるのでしょうか？」
神坂 結界の効果がなくなったことにすぐ気付く人間はいないし、結界がなくなっても砂漠と海に囲まれて簡単に行き来できるところではないので、急に影響は出ないって意味です。
さっきの質問でもありましたが、神族は３竜王しかいませんし、結界が破れたからといって「どぉ〜れ〜」って言いながら出てくるようなものではないので（笑）
ただ、神族系の呪文は使えるようになっているので、実際に第二部ではミルガズィアがちょこっと使ってたりします。このあたりも『せれくと』４巻の超巨大あとがきの加筆分にも書いてるので、ご一読ください。
民木 「原作長編において、ゼロスは生の賛歌でダメージを受けるんですか？」
これも似た質問が過去に何度か出てますが。
神坂 ダメージは受けないです。
民木 「ガウリイの長髪は最初から考えていた設定なんですか？ それともあらいずみ先生の絵が元になったんですか？」
神坂 元から長髪のイメージです。
民木 「昔仰っていたゼロス＋ルナ短編は書く予定ありますか？」
神坂 今のところないですねえ。
民木 これも昔から多いですよねえ。
「リナ＝シャブラニグドゥ説も巷では流れていますが、どうなんでしょう？」
神坂 違います。