２．次々と あやしい奴が 現れて……
ラーズ 他の家も調べてみましょう。だーっと。
ＧＭ 「場合が場合だからかまわないと思います」とカリンちゃんは言ってる。
ラーズ あ、不法侵入のこと？ そんなことぜんぜん考えてなかった（笑）
ＧＭ では全員［感応性］でチェック。
ウォルター 成功成功。
ＧＭ 成功した人は、とある家から人の気配を感じます。ちょっと小汚い感じの一軒家です。
ラーズ こっそり覗いてみましょう。
ＧＭ こっそり行くなら、［器用度］判定に成功してもらわないと。
平目だと厳しいんで、＋２０の修正は加えていいです。
ただし、金属鎧を着てる人は、そのままで振ってください。
ウォルター ブレストプレートだからなあ。脱いでいこうか。
ラーズ わざわざそんなことしなくても、ウォルター君はここで待ってればいいじゃないですか。
クルス ［器用度］が一番高い人に行ってもらうってことで。
アリステア じゃあ、こっそり行ってきます。（ダイスを振って）ＯＫです。
扉の隙間から、そーっと覗きます。
ＧＭ ２０代後半くらいに見える男が一人、椅子に座って頭を抱えています。
アリステア 美形ですかっ？（笑）
ＧＭ 残念ながら、ひよわで暗そうな感じの、さえない兄ちゃんです。
アリステア そーっと戻って、みんなに話します。
ラーズ その人のせいじゃないの？（笑） どうしましょうか？
ウォルター めんどうだから、みんなで乗り込みましょう。（きっぱり）
アリステア で、見ての通り怪しい者ではありません、って言う（笑）
ラーズ あんたが一番、怪しいわー！（笑）
クルス とゆーわけで、ごめんくださーい（笑）
ＧＭ ドアが開くと、その男はびくうっ！ っと飛び上がるほど驚いて、壁のほうまで、ずさささささっっと下がります。
ラーズ 落ちついてください。確かに怪しい人が１人いますが……
アリステア わたし達は怪しい者じゃありません。
ラーズ だから、あんたが言っても説得力ないって！
『妖怪人間ベム』のベロが３本指出して、「オイラ怪しいもんじゃないんだ！」って言ってるのと同じレベルやで（笑）
ＧＭ 男はおびえて見てます。
ラーズ そこまでビビるのを見ると……ズバリ、この村がこんなんになったの、あんたのせいじゃないの？
ＧＭ 「ち、ちがいます……」と言っている。
ウォルター じゃ何でそんなにビクビクと。
ＧＭ 「僕は２日前から出かけていて、今朝村に戻ったらこうなっていたんです。
それで、どうしようかと悩んでいたら、盗賊団が押し入ってきたんで、見つかる前にどこかに隠れなきゃいけないと思って……
机の下じゃすぐ見つかっちゃうかなー、とか戸棚はどうだろうかとか悩んでたら、あなた達が入ってきたんです……」
ウォルター 盗賊は我々が倒したから。
ラーズ （突然）あー、しまったー！ あのお兄さんの名前を聞くの忘れてたー！
うーん、名前がわかんないんだけど、あんたと同じように留守にしてて、帰って来たら村がこんなになってたって驚いてた人がいたんだけど、会わなかった？
ＧＭ さっきの兄ちゃんの容姿を、ちゃんと説明できたかどうか……
ちょっとこじつけっぽいけど［器用度］でチェックしてください。＋２０で。
ラーズ 成功。
ＧＭ 「ああ……たぶんそれはエルバートでしょう。でも、彼とは戻ってから一度も会ってません」
ウォルター あなたの名前は？
ＧＭ 「僕はビュードっていいます……」
クルス 村の人間で、他に起きてる人はいないのか？
ＧＭ 「そう言われても……あ、でも盗賊達が襲ってきてから、宿のほうで争っているような様子がありました。 誰か起きてる人がいたのかも……」
クルス 宿屋か……行ってみます？
ＧＭ 「あ、あのお、もう盗賊団とか襲ってきませんよね？ 僕、隠れなくても いいんですね？」
クルス 大丈夫ですよ。
ウォルター そうだ、我々はこの村の地理に詳しくないから、案内に付いて来てください。
ＧＭ 「ぼぼ僕がですか？ ひょっとしたら、まだ盗賊団が残っていて襲われるかもしれないのに……」
クルス いや、ここに１人で残ってるとすごく危ないです。私達といれば、守ってあげますよ。
それとも逃げ場のない部屋で盗賊団に襲われるほうがい〜んですか〜？
ねっ、一緒に行きましょう！
ＧＭ 「は、はい……それじゃ案内させてもらいます……」と言ってクルス君の背後にこそこそと（笑）
クルス うっ、イヤかもしれん（笑）
ラーズ あたしがカリンちゃん係で、クルス君がビュード係（笑）
クルス イヤじゃあ〜っ！（笑）
ラーズ ともかく宿屋に行きましょう。
ＧＭ この村で唯一の酒場兼宿屋に来ました。たまに行商人が泊まる程度の小さな店です。
ウォルター とりあえず中に入りましょうか。こんにちはー！
ＧＭ 入ると、酒場のカウンターの中で主人らしい人が寝てまして、テーブルには客らしいのが２人ほど寝ています。
それとは別に、床にさっきの盗賊団の仲間らしいのが、１人ぶっ倒れてます。
クルス 息はあります？
ＧＭ 胴の辺りですぱっと斬られてます。
クルス うっ。
ラーズ カリンちゃんには見せない。
ウォルター 隠さなくても見えませんて（笑）
ラーズ あ、そっか。でも、こいつを殺した奴が、まだ近くにいるかも？
ＧＭ ビュード君は「ひいーっ」とすくみ上がってます。
一階には他には人影はありません。二階には客室が二つあるようです。
クルス ビュード君に、危なそうだから宿の外で待っててください、と言う。
ＧＭ 「ええーっ!? 僕１人で外で待ってるんですか!?」
ラーズ それが嫌なら、あたしとカリンちゃんが最後尾にいるから、その後ろについてれば？
ＧＭ 「いくら僕でも、女の人を盾にするのは……」
ウォルター だぁーっ、もう！
クルス ビュード君に聞こえないように、こっそりとラーズに耳打ちします。
『眠り(スリーピング)』使えましたよね？ 眠らせて転がしときましょう（笑）
ラーズ じゃあ、ビュード君の後ろから『眠り』かけていいですか？ 成功。
ＧＭ （……いいのか……？）ビュードはパタッと倒れて眠り始めます。
ラーズ これで村人の仲間入り（笑）
ウォルター では二階に行きましょう。
ＧＭ 手前の部屋から、人の気配を感じます。
ラーズ 忍び足してなかったから、中に人がいたら、気付かれてますよね？
ＧＭ ドア開けます？
ウォルター ノックします。トントン。もしもーし。
ＧＭ 返事はない。
ウォルター ただのしかばねのようだ（笑）
ラーズ ちがうちがうっ！（笑）
クルス ガバッとドアを開けます。
ＧＭ ベッドの片隅に、金髪の女の人がうずくまるようにして寝ています。いわゆる体育座りですね（笑）
ウォルター 他に人はいませんか？
ＧＭ 見あたりません。でも、この女の人からは、他の村人とはちょっと違った気配のようなものを感じます。
クルス 用心しつつ、距離を置いて声をかける。
ＧＭ 反応はない。
アリステア じゃあ、がったんがったん揺さぶる。
ラーズ あ、あたしは念のためカリンちゃん連れて下がります。いきなり暴れ出されたりしたら困るんで。
ＧＭ 揺さぶると、その人は目を覚まして顔を上げます。かなりの美人ですね。
「……あ、おはよーございます〜」
アリステア わたし達は怪しい者ではありません！
クルス あなたは、この村の人ですか？
ＧＭ 「いいえ、ちがいます〜」
ラーズ じゃあ、旅の人？
ＧＭ 「ええ、そうです〜」
ラーズ 旅の人がなぜこんなところで体育座りして（笑）眠ってたんですか？
ＧＭ 「ちょっと用があって村に来たのですが、あいにく皆さんお昼寝の時間だったみたいなので、ここで待たせていただいてたんです〜」
ウォルター ……。下に倒れていた盗賊のこと知りませんか？
ＧＭ 「あ、さっきの人のことですね。いきなり襲ってきたので、つい斬り捨ててしまったんですよ〜」
アリステア ……き、危険な人……
ラーズ その人、冒険者ふう？
ＧＭ いや、普通の服装です。
ラーズ 剣は持ってる？
ＧＭ 持ってるようには見えません。
ラーズ ええっ!? じゃあ何で斬ったの!?
ウォルター あなた、どうやって盗賊を斬ったんですか？
ＧＭ 「……そういえば、わたし剣も何も持ってませんね。どこかで落としたのかしら〜」
ラーズ あ、お名前は？
ＧＭ 「わたしはファロムといいます〜」
ラーズ ファロムさんは、何の用事でこの村にいらしたんですか？
ＧＭ 「……えーと……すいません、そこまで考えてませんでした〜」
ラーズ うわー、この人ムチャクチャあやしいーっ！
クルス 人間かどうか判定するために、いきなり『眠り』かけて、眠ったら放置しておくということで……（笑）
ラーズ かけてもいいけど、何かあったらクルス君が責任取ってくれます？
クルス やです。
ラーズ じゃあやんない。
ＧＭ そういうことを、こそこそと話してるわけですね。
ウォルター 何だこの人達は……と思われるぞ。
ラーズ こっちも思ってるからお互い様ですよ（笑）
クルス 村の状況を説明します。村がこんなになっちゃったんですが、心当たりはありませんか？
ラーズ あー！ ビュード君にも心当たりないか聞こうと思ってたのに、眠らせちゃったよお。
ＧＭ ファロムさんは「え、この村の皆さん、自分の意志で寝てたんじゃないんですか〜？てっきりこの村独特の風習かと〜」（笑）
ウォルター んなわけないですやん。
ＧＭ 「では、皆さんが解決してくれるまで、ここで待ってることにします〜」
クルス じゃあそーいうことで、と部屋を出てドアを閉めてからこそこそと…… 絶対に怪しいぞ、あの人（笑）
ラーズ ドアにトラップでも仕掛けときます？
ウォルター 確かに、あの人が怪しさ百万倍っつーのはわかりますが……
クルス 今はほっとくしかないでしょう。
アリステア やっぱり眠らせとけば？
ラーズ （いやそうに）えー？ ビュード君ならいいけど、あの人怒ったら怖そうなんだもん（笑）
ウォルター 隣の部屋は何かあります？
ＧＭ 見たところ何もないです。捜索する？
ウォルター いや、いいです。
クルス 下には、剣でないもので斬られた盗賊の死体が転がってるわけですよねえ？
ラーズ 検死したら、何かわかりません？
ＧＭ 死体を調べるんですか？
剣で斬ったのだとしたら、そうとう斬れ味のいい剣と、かなりの腕前がないと、こうはきれいに切断できないだろう、ということぐらいしかわかりませんね。
クルス 剣だとしたら、すごい腕前……？
まさか、さっきのお姉さんの髪型、ポニーテールじゃないですよね？（笑）
ＧＭ レミーさんじゃないんだから（笑） 髪型は軽くウエーブのかかったロングヘアーで……
ラーズ 金髪ですよね？
ＧＭ そうですけど、あとがきに出てくるお姉さんとは違いますからね（笑）
ウォルター だったら怖いわい！（笑）
ラーズ でも、それなら全てが納得できるような気がする（笑）
クルス そしたら、じゃあ我々はこのへんでって言って帰るよ（笑）
ラーズ とりあえず、ファロムさんはシカトして捜索をつづけましょう。
クルス そうですねえ。話が進みませんし。
ラーズ ビュード君起こします？
クルス ほっときましょう。男だからいいや（笑）
ＧＭ そーいうレベルですか（笑）
アリステア カリンちゃんにも心当たりがないか訊いてみます。
ラーズ 変な宗教がはびこっていたとか、怪しい魔道士が研究してたとか。
ＧＭ 「ビュードさんの良いウワサは聞いたことはないです」
ラーズ 具体的に言うと？
ＧＭ 「日がな一日中、魔道か何かあやしい研究をしているようだ、とか……」
クルス なるほど。じゃ、ビュード君を起こす前に、彼の家を家捜ししませんか？
ＧＭ （何ぃぃぃっ!?）
アリステア＆ラーズ さんせーい。
ウォルター 異議なし。
クルス んじゃビュード君の家にずかずか上がり込みます。
ラーズ もう、遠慮しない。隠し扉がないか探します。
ＧＭ （……しょうがないか……）［器用度］判定どうぞ。
クルス 成功。
ＧＭ そうやって探していると、床板が一枚、取り外しできるようになっているのに気付きます。
ラーズ 地下室！ やっぱり魔道の研究は地下（笑）
クルス 慎重に開けます。
ＧＭ 開きません。
ラーズ スライドよ、スライドっ！
ＧＭ 開きません。
クルス 鍵がかかってるってことですか？
ＧＭ 見た目には鍵穴とかはなさそうです。
クルス 魔法の鍵かな？ だったら、開けようがないですね。
アリステア 床板割っちゃったほうが早いですよ。
クルス 『振動弾(ダム・プラス)』いきます。……成功。
ラーズ ビュード君かわいそうに。家壊されて。
クルス これは盗賊がやったんです（笑）
ＧＭ ばきいっ！ と床板は割れます。すると穴があって、地下に降りられるようになってます。
クルス （ウォルターに）バックアタックに備えて、我々のどちらかが先頭にたって、もう１人は後方を歩く、ということで。
ウォルター その前に自分に『治癒(リカバリィ)』かけとく。
アリステア わたしにも『治癒』かけてー。
ラーズ じゃあアリスちゃんには、あたしがかけてあげましょう。
ウォルター これでオッケー。バックアタック警戒は任せてください。
クルス じゃあ隊列はクルスが戦闘で……
ラーズ その次にアリスちゃん、カリンちゃんを背負ったラーズ、ウォルター君の順です。
クルス 例のごとく、剣先に『明かり』をかけて進みます。
ＧＭ 階段は普通の地下一階よりは深くまで下りていて、そのぶん天井が高くなっています。
下は周りが土壁の通路になっていて、奥の方から生き物の気配がします。
ウォルター 生き物……キメラ……かな？
ラーズ そんなあやしいモンの研究してんの？
クルス もうひとつ『明かり』を使って、奥へ飛ばしてみます。
ＧＭ 通路はそんなに長くなくて、先が部屋になっています。
部屋には、いかにもそれもんの研究機材や本棚なんかがいっぱいあって、さらに一番奥には、鉄格子のはまった檻があります。
ラーズ げっ、ほんとに何か飼ってる。
クルス 警戒しつつ、そろそろと進みます。
ＧＭ 『明かり』で照らすと、「うおおおおおお……ん」という、うなり声にも似た鳴き声をあげて、首が七つほど持ち上がります。
クルス うえっ!?
ＧＭ ヒドラをベースに、つくられたキメラのようです。大きさは３メートル立方くらい。
ウォルター 中には薩摩剣八郎さんが入ってるに違いない（笑）
クルス 入ってない入ってない（笑）
［注：薩摩さんは、『ゴジラ』（１６作目）〜『ゴジラVSデストロイア』（22作目）までのゴジラの着ぐるみに入っていたゴジラ俳優である］
クルス 刺激しないように気をつけながら、辺りを調べる。カリンちゃんは危ないから離れててね。
ラーズ じゃあ、あたしはカリンちゃんと通路で待機してますよ。
ウォルター 俺もバックアタックに備えて階段の下にいよう。
アリステア わたしは面白そうだから見にいこーっと。
クルス 本とか見て何かわかりません？
ラーズ アリスちゃんならわかるんじゃない？ 黒魔術にくわしいから。
アリステア キメラを見に行ってます（笑）
ＧＭ 檻の中のキメラは今のところおとなしいです。
アリステア 手を出してみましょう（笑）
クルス 刺激するなー！（笑）
ＧＭ すると、首の一つが持ち上がって、口をかぱっとひらきます。
クルス アリスちゃんを止めます！ やめろ〜（笑）
ＧＭ ひらいた口の中には無数の触手がうねうねと……
アリステア かわいいーっ!! （びびるアリステア以外のぷれいやー）
ＧＭ か、かわいい!?（笑）
アリステア 本をひとつ取って、食べさせてみましょう。
ラーズ ヤギじゃないんだから。
クルス そーれーよーりーもーっ!! 何かわかったことはないのかーっ!?
ラーズ うーん、こーゆーとき常識を持ってるキャラクターは苦労するな（笑）
ウォルター それがスレイヤーズ（笑）
アリステア そう言われたんで、素直に室内を調べます。
ＧＭ キメラの製法や、魔法薬の調合法などの類の魔道書がいっぱいあります。
ラーズ ディオル著「キメラ全集」とか「ＨＯＷ ＴＯ キメラ」とか（笑）
ウォルター 「サルでも作れるキメラ教室」とか（笑）
ＧＭ ないない（笑）
アリステア レポートみたいなのは？
ＧＭ レポートはありませんが、契約書みたいなのを一枚見つけました。
「キメラ何匹、いくらでお売り致します」って感じの。
ラーズ 相手の名前は？
ＧＭ えーと……バータムさん。
ラーズ 他にキメラは？
ＧＭ 檻とか、鳥かごみたいなのとか、水槽とかはありますけど、全部空っぽで、いるのはそのヒドラをベースにしたキメラだけです。
ラーズ ビュード君の家を捜索して、ますます謎が深まったような……（笑）
クルス これは当人に訊いてみるのが一番でしょう。
ラーズ 起こします？
クルス 縛り倒してからね（笑）
ウォルター それじゃ宿屋に戻りましょう。
アリステア ……欲しいなあ、あのキメラ……
ラーズ 欲しいんかい、あれ!? あんなもんペットにして、一緒に旅するの嫌だからね！
アリステア えーっ、かわいいのに。
ラーズ かわいいって……口から触手見えたよ、さっき！（笑）
アリステア そこがかわいいんじゃない。
ラーズ （ムリヤリ）宿屋にゴー！
アリステア すごく名残惜しそうにキメラに手を振ります。（笑）
ラーズ さようなら、キャサリン。とかって勝手に名前を付けたりとか（笑）
アリステア そうする（笑） キャサリン、ばいばーい。
ＧＭ ビュード君の家から外に出ると、向こうから騒がしい声が聞こえてきます。
アリステア 助けを求めに行ってたお兄さんが戻ってきたのかもしれない。
ラーズ 自然に目を覚ましたビュード君が騒いでいるだけかもしれない（笑）
ウォルター （クルスに）『翔風界(レイ・ウイング)』で見に行ってきてくれません？
クルス 俺は便利アイテムかーいっ！（笑）
ラーズ パシリ。かわいそー（笑）
ウォルター 頼むよー。我々は宿屋に行くから。
クルス ……わかった。『翔風界』の制御判定は……成功。
ＧＭ クルス君がびゅーんと飛んでいくと、２人の男がいます。
１人は３０代後半くらいで、熊みたいにごつい体型。もう１人は３０歳そこそこで、体型はやせ形。
村の様子を見て、「これはいったいどうしたことだあっ!?」と騒いでいる。
で、クルス君が飛んできたのを見て、「何だお前は？ お前がこれをやったのか!?」とかなり荒い剣幕で訊いてきます。
ごついほうはファルシオンを抜いて構えています。
クルス 困ったような顔をして、いやあ私も困ってるんですよ。
村を襲っていた盗賊団は我々が倒したんですが、村人のほとんどが眠ってしまったらしくて、事態がよくわからないんです。
ＧＭ 若いほうがもう１人を押さえて、「じゃあ何かい、あんたが助けてくれたのかい」
クルス 助けたというか……たいしたことはしてませんけど。あなた方は？
ＧＭ 「一応この村に住んでるものだ。近くの山で狩りをしていて、二日ほど留守して帰って来たらこのざまだ」
クルス 実は村人に何人か起きてる人がいて、エルバートさんは他の町に救援を呼びに行きまして、ビュードさんとカリンちゃんは私の仲間が保護しています。
ＧＭ 「あんた達は、なぜ村がこうなったのかわかってるのかい？」
クルス いやあ、それがさっぱり……あなた達に心当たりは？
ＧＭ 「あったら訊いてねえよ」（笑）
クルス なるほど（笑） ここで立ち話してるのも何ですし、仲間が宿屋のほうにいるので、ご一緒しませんか？
ＧＭ 「そうだなあ、一緒に行こう」
クルス 宿屋に向かって歩きながら、ビュード君が何やら魔道の研究をしていた ことを話します。
ＧＭ 「ビュードの奴は前からうさんくさいと思っていた」
クルス まだ彼が犯人と決まったわけではないんですけどね……
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